- 検査科は生理検査と検体検査に分かれています。
- 生理検査では患者さまの検査に対する不安を軽減させるよう対応しています。
- 待ち時間を極力減らすように各検査技師が協力しています。
- 検体検査では患者さまから採取した検体を用いて検査しています。
- 正確で迅速な結果報告を目指し、日々努力しています。
生理検査
1.超音波検査(人間の非可聴域の音波を使用して体内を観察します)
腹部エコー | 腹部の臓器の形状、サイズ、腫瘍の有無 |
心臓エコー | 大きさや動き方、血流の状態、弁の性状の観察 |
甲状腺エコー | 大きさや性状、腫瘍の有無 |
乳腺エコー | 性状や腫瘍の有無 |
血管エコー | 血管壁の状態、狭窄、閉塞、血栓の有無 |
2.心電図検査
- 胸と両手足に電極を装着して検査します
- 不整脈や心筋梗塞、狭心症の有無を検査します
- 小型の機器を装着して24時間心電図の検査を行う場合もあります
- 日常生活の中での不整脈の種類や頻度を検査します
3.呼吸機能検査
- 呼気と吸気を測定して呼吸機能を検査します
- 肺の容量を測定する肺活量や肺の弾性、気道の閉塞を測定する1秒率等を検査します
- 肺の疾患の鑑別や、手術前の呼吸機能の評価に用います
4.血圧脈波検査
- 両手足の血圧を測定し、動脈硬化の度合いを測定します
- 血管の硬化度、狭窄度の有無、血管年齢の推定
5.神経伝導検査
- 末梢神経に電気刺激を与えて神経の伝導速度を測定します
- 手根管症候群等の神経症状や、糖尿病における神経障害の有無
検体検査
1.一般検査(検体として尿や便、穿刺液、ぬぐい液などを扱っています)
尿検査 | 尿中成分(蛋白、糖、潜血、ビリルビン,ケトン等)の測定 尿中の細胞や結晶等の有形成分を顕微鏡で観察 |
便検査 | 便中のヒトヘモグロビンの測定 |
ぬぐい液 | コロナやインフルエンザ等のウィルス、または微生物の検出 |
2.血液検査(検体として採血した血液を扱っています)
血算 | 赤血球、白血球、ヘモグロビン濃度、血小板等の測定 貧血、感染症、出血傾向の有無 |
血液像 | 薄く塗抹した血液を顕微鏡で観察します 機器では判定できない種類や形態を検査技師が目視します |
凝固検査 | 血液中の止血に関係する項目を測定します 出血や易血栓傾向の有無 |
3.生化学
- 検体として血液や尿を扱っています
- 肝機能、腎機能、脂質系、電解質系、血糖等の多数の項目の測定をしています
4.免疫
- 感染症検査、腫瘍マーカー検査、甲状腺機能検査
5.細菌検査
- 感染が疑われる部位から痰、尿、便、血液等を採取します
- 肺炎や尿路感染、感染性腸炎、敗血症等の原因を検査します
- 培養・同定検査(検体を培養し、病原菌の種類を同定します)
- 薬剤感受性検査(病原菌に対して有効な抗菌薬の状況を判定します)
6.ピロリ菌呼気テスト
- 通常の呼気と、薬剤を服用後の呼気を採取します
- ピロリ菌感染の有無や治療効果の判定
7.ウィルスPCR検査
- PCR増幅機器を用いてコロナウィルスやインフルエンザウィルスの検出をします
8.輸血検査
- 採血した血液から血液型、不規則抗体の有無を検査します
- 輸血時には対応した血液型の血液製剤を日本赤十字血液センターから取り寄せます
- 患者血液と血液製剤を反応させ(交差適合試験)、適合する血液製剤を検索します